内容紹介
2017年4月、EV(電気自動車)ベンチャー・テスラの時価総額が、自動車業界の巨人GMを上回った。
テスラの販売台数はGMの100分の1に過ぎないのに。
また欧州、中国が次々に、今後10~20年でガソリン自動車の販売を禁止する政策方針を打ち出すなど、
世界で「EVシフト」が急速に進みつつある。
もちろん、米国・日本も影響を受けないわけがない。
これからEVシフトはどのように進むのか。
EV社会の覇者となる国は? 企業は?
世界各国の動向から各メーカーの戦略、そして未来のモビリティまで、
この1冊ですべてわかる!
内容(「BOOK」データベースより)
プレミアム市場の先駆者テスラ/販売台数世界一位の中国BYD/EVシフトに出遅れたトヨタ・ホンダ/カギを握る電池開発の最前線/これから消える部品・増える部品/ドイツと中国の共同覇権構想/米国ファーストの影響/ガラパゴス化が進む日本/自動車産業の水平分業化/自動運転とシェアリングサービス/電力マネジメント問題/「走る蓄電池」としてのビジネス/クルマのアズ・ア・サービス化、ほか。業界構造、勢力図、産業、暮らし。電気自動車が世界を変える。
目次
第1章 EVシフトとは何か?(EVとは何か?
従来車と比べたEVのメリット・デメリット ほか)
第2章 EVの覇権を握る国はどこか?
(電動化の強力なドライバーとなる「環境政策」
本格化する日本包囲網 ほか)
第3章 各自動車メーカーのEVシフトへの対応
(欧州系自動車メーカーのEV戦略
中国系自動車メーカーのEV戦略 ほか)
第4章 EVシフト実現に向けた課題とビジネスチャンス
(水平分業化が進む自動車産業
自動車部品業界に対するインパクト ほか)
第5章 これからクルマはどうなるのか?
(電動化がもたらす自動車産業のゲームチェンジ
EVシフトが推進する自動運転の導入 ほか)
米モルガン・スタンレーによれば、
EV販売は2040年までにガソリン車を抜き、
そのマーケットシェアは2050年までに69%に到達。
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスは、
「2040年までに新車販売の54%、保有台数の33%がEVになる」と予想する。
(中略)
これだけのEVを生産するには現在の採掘量の100倍のコバルトが必要だ。
しかも、その65%はコンゴ民主共和国で産出されているのだ。
資源争奪戦による内戦で600万人もの命が奪われてきた、あのコンゴである。
東洋経済ガソリン車、ハイブリッド車、禁止